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知っておきたい。おりものの基礎知識

気づいた頃からあるおりもの。なんとなく量が多かったり、においがしたり気になることがあるけれど…


 

1.“おりもの”ってなにもの…?

子宮頚部・膣からの分泌物や子宮と膣からはがれおちた古い細胞がまざりあったもののことをさします。
透明~白っぽいものがふつうとされていて、少し粘り気があります。
月経前後、排卵日周辺に量が多くなりやすく少しにおいを感じることがありますが、ほとんどは無臭です。

 

おりもののはたらき

・自浄作用
膣内で細菌が繁殖するのを抑えるはたらきがあります。膣内はph4.5~5.0程度の弱酸性で保たれていて、善玉菌(デーテルライン桿菌)が大腸菌やカンジダ真菌の繁殖を防いでくれます。

・受精をたすける
精子をおりもので包みこみ、卵子までの移動をサポートするはたらきがあります。

 

 

2.生理周期とともに量も変化する

おりものは、生理周期にともない量や質が変化します。
一般に、生理おわりからだんだん増えていき排卵日にいちばん量が多く、白っぽい色から透明なゼリー状になっていきます。

 

3.正常なおりものは、無臭orすこし酸っぱいようなにおいがする

膣の中に「乳酸かん菌」という良性の菌がいます。これが乳酸を分泌し、膣の中の酸性度を高め菌が繁殖しにくい環境を作っています。この乳酸が働いているため、おりものは酸っぱいにおいがします。

 

4.年齢によって状態が変化する

大きくわけて以下のようにわけられます。

(1)10代
女性ホルモンの分泌が増え、初潮前後に量が増えはじめますが、
ホルモンの分泌が不安定なので、おりものの量の増減もみられます。

(2)20~30代
女性ホルモンの分泌のピーク。量も増え、おりものの周期も安定してくるころです。

(3)30~40代
女性ホルモンの分泌が減りはじめるとともに、おりものの量も減ってきます。

(4)閉経後
閉経後2~3年後、女性ホルモンの分泌がほとんどなくなり、量も少なくなってくる。

(5)妊娠中
最近から胎児を守るため、おりものの量は増えます。


おりものは、デリケートな女性のカラダを守るためのはたらきをしてくれます。

自分のカラダに興味を持ち、からだのサイクルを把握しておきましょう。

いつもと色が違っていたり、大量にドッとでてくるなどの症状が見られた場合は、感染症や
病気の可能性が考えられるので、早めに病院で診察してくださいね。

 

画像提供元 https://www.pakutaso.com/
     http://cc-library.net/010004834_free-photo/

 

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